13.3インチノートPC/ウルトラブックとして世界最軽量で話題のNEC「新LaVie Z」について、2013年11月開催パソコンフェアにてNEC技術担当者の方より直接、開発秘話ならぬ苦労話について聞くことが出来ました。
写真は「新LaVie Z」タッチ非対応モデル765gを手に持った様子。女の私でも軽々と持つことができました。
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「新LaVie Z」黒への探求を知る。
▲「新LaVie Z」の筐体カラーとなる「黒」が出来るまでの道のりを知ることが出来る展示がありました。
「1.開発初期の段階でのカラー」より、2~3段階と経て「4.最終段階でのカラー」へと移行する中で、こうして並べてみると同じ黒:ブラックでも明るさ、見た目に違いがあることが分かります。
写真だと分からないのだけど初期の段階(1.~2.)と最終段階(3.~4.)で明らかに違ってきたのが手触り。極端に言うと「ザラザラ」から「ツルツル」といった感じになっていました。手に持ち運ぶことが多いウルトラブックは手触りも重要なのですよね。
色味について、「黒」というイメージでは「3段階目のカラー見本」でも十分黒色が出ているように見えるも「安っぽい」というイメージより「4.最終段階でのカラー」の黒:ブラックとしたそうです。
手触りと同じく写真だとわかりづらいかもだけど言われて見れば確かに「3.段階目の黒」より「4.最終段階での黒」の方がテカらずに上品のように見えます。
「軽さ」と「強度」を両立させる為の道のりを知る。
展示会では「新LaVie Z」内部が公開されていました。「13.3インチウルトラブックとしては世界最軽量」を実現するために強度を保ちつつグラム(g)単位で削減を測った痕跡を見て取ることができました。
- ディスプレイに対する力を補強するために付けられた「補強リブ」
- 軽量化に向けてFANを構成するプレートを従来「LaVie Z」の「アルミニウム」より「新LaVie Z」では「マグネシウム」へ変更。これで重さ9.9g→7.8gまで削減したとのこと。
- 部品の最適化でメインボード全体の重量を削減。
- ボトムケース板厚を0.5mm→0.4mmと薄くしたとのこと。加えて初代「LaVie Z」同等の堅牢性を維持するために追加されたサポート部品。
補強リブ
▲矢印部で指している突起が「補強リブ」。
「軽さ」と「強さ」は相反するモノ。更にこれまでとは大きくな違ってWindos8以降、ディスプレイをタッチする、指で押す力がかかることも想定しないといけない訳で、「軽さ」を追求しつつ「強度」を持つことは並大抵ではないことは素人の私にも理解できます。
それにしてもこんな小さな「補強リブ」があるだけで「強さ」が増すことに辿りつくなんて、やっぱり日本の技術はスゴイぞ!
筐体薄肉化
▲薄くしたのは黄色で描いた部分(私が描いたのでアバウトです)を0.5mm→0.45mmまで薄くしたことで重さ5.0g削減しているそうです。
筐体一体型キーボード
- 厚み:「高強度アルミ」採用したことで0.3mm→0.265mm薄肉化。
- 重さ:「高強度アルミ」としたことで板金に更に穴を開けたり、穴を拡大することで軽さ-5gを実現。
薄くなった厚み:0.3-0.625=0.35mmとは何とも細かな話な訳だけど、ありとあらゆる部分にグラム(g)単位でのテコを入れないと世界最軽量は実現できないのだなぁと思いました。
「新LaVie Z」開発までの道のりを知って
13.3インチノートパソコン/ウルトラブックとして世界最軽量となる「新LaVie Z」。
- タッチ非対応モデル(LZ55/75)重量が795g
- タッチ対応モデル(LZ65)重量がが964g
- ペットボトル500ml重量が約500g
タッチ対応、非対応何れのモデルであってもペットボトル500ml約2本分にも満たない重量なのですよね・・ここまで来ると軽さへの挑戦は1g単位の世界。一方で「軽さ」と「強度」を両立することの難しさについても知る良い機会となりました。
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