低温調理器デリシェフ(ショップジャパン販売)を使ってローストビーフ、鶏むね肉の柔らか煮、鮭のムニエル、温玉の4品を作ってみました。
柔らかジューシーな仕上がりはパーティーやおもてなし料理の主役となること請け合いです。
※デリシェフ;ショップジャパン提供
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「デリシェフ」とは?
「デリシェフ」とは低温調理用に作られた調理器具です。
低温調理でもっとも難しいとされる温度管理をデリシェフに任せることでローストビーフや鶏むね肉の柔らか煮などを柔らかジューシーな味に仕上げることができます♪
寸胴鍋(キッチンポット)にデリシェフをセットしている様子です。
低温調理器デリシェフで調理中の様子です。
「外部に無駄な熱を逃したくない・・」「熱伝導率も上がるかも」という気持ちから寸胴鍋(キッチンポット)周囲にタオルを巻いてみました。
直接火にかける訳ではないため出来る技(省エネ)です。
参考記事
別記事にて低温調理器デリシェフについて、どのような道具なのか深堀りレポしています。
パーティ料理4品に挑戦!
低温調理器デリシェフ初挑戦にして今回、私が挑戦したメニューは全4つ。
- ローストビーフ:250g
- 鳥むね肉の柔らか煮:250g
- 鮭のムニエル:2切れ
- 温玉:3個
低温調理器デビューということもあってまずはデリシェフ説明書で紹介されてるレシピを参考に作ってみることにしました。
分量は各2人前を想定。
ローストビーフのレシピ分量は500gでしたが「2人で一度に食べきれない!」ということで半量となる250gで作ることにしました。
問題はここから・・
初心者でも根っから面倒なことが苦手な性分は変えられない?あろうことか1度に4品を同時を作る暴挙に出てしまいました。
1.材料を仕込む。
今回の低温調理に利用した材料です。
4食材でもっとも高価だったのはロース牛肉!と言っても財布に限りなくやさしいオージービーフで500円でお釣りが来る価格です。
生鮭は2切れで約400円程度。
究極に安かったのは鶏むね肉。
おもてなし料理の材料費として「これだけ安くて良いのだろうか・・」などちょっぴり罪悪感が過る中、鶏むね肉1枚を約250gを130円で購入しました。
低温調理をする前の準備段階として肉、魚には塩コショウなど下味をつけた上で耐熱ビニール袋に入れてシーリングします。
卵はそのままジップロックに投入。
2人前なので卵は2個で良かった訳ですがジップロックに3個入ったのでおまけに1個加えてみました。
ところで、耐熱性ビニール袋に食材を入れた後は空気をしっかり抜く必要があるのですが丸い卵が入ったジップロックから空気を抜くことは至難の業でした。
「そもそも、なぜ卵をわざわざビニール袋に入れるのだろうか・・?」「茹で卵よろしく卵をそのまま鍋に投入してはいけないのだろうか・・?」など頭の中で如何に手抜き出来るかという思いが過る中、やっぱりビニール袋に入れて良かったことは後になって判明します(詳細は後述)。
2. 温度と調理時間を設定する。
食材の下処理が終わった後はデリシェフを使って加熱の準備に入ります。
デリシェフ本体上部にあるパネルで電源ON・OFF、温度および時間設定を行います。
写真は電源を入れた直後の様子。デリシェフ・コントローラー・パネルに「C」の文字が点灯されました。
温度設定は0.5℃単位で可能。
実はこれまでにも低温調理を幾度となく挑戦しては失敗を繰り返してきた経験があるのですが・・面倒な温度管理がボタンひとつで澄んでしまうなんて!
温度計片手に四苦八苦!温度管理していたことが嘘のようです。
温度設定した後は調理時間をタイマー設定します。
タイマー時間は10分単位で設定可能。
45分などタイマー設定できない残り5分は手元にあるタイマーを併用すれば良いですね!
参考まで、今回の低温調理に設定した温度、時間は以下のとおりです。
- 温度:65℃
- 時間:50分
実はローストビーフなど設定温度&時間を変えて作った方が良い食材も含まれるのですが4品同時作成を試してみたい思いから(本当は面倒だから)全食材同じ温度&時間で調理することにしました。
温度&時間の設定が完了するとデリシェフがいよいよ加熱を開始!設定温度まで到達するまで暫し待ちます。
3.材料を投入する。
設定温度になるとデリシェフが合図音を発してくれるので食材を投入していきます。
4.低温調理を行う。
4品同時作成の暴挙が仇となったか鍋(キッチンポット)内がずいぶん混み合ってしまいました。
この状態で果たしてお湯は上手く対流するのか・・・不安と期待が交錯する中、いよいよ低温調理が始まりました。
参考まで、上写真は良い例です。
8L鍋(キッチンポット)を利用して低温調理する場合、お湯が食材にむらなく対流されることを考えると同時製作する食材は250g程度であっても2品程度が適切かと。
食材と食材の間に適度な隙間も出来ていることが分かります。
私自身、試していませんがデリシェフ仕様上、最大15Lの水(お湯)を使って調理可能であるため今回のように4食材同時に作りたい場合は更に大きな鍋(キッチンポット)を使う事で失敗なく作ることができると思われます。
5.完成
調理時間に到達するとデリシェフ・コントローラーに「End」の文字が表示されると同時に音による合図があります。
結局、8L容量の鍋(キッチンポット)で4品同時に低温調理するのは無茶があると感じつつも調理続行してしまいました(爆)。
後は結果を待つのみです。
仕上げ~試食
デリシェフで低温調理を終えた後はいよいよ仕上げ!お皿に盛りつけ~実際に食べてみた感想をお伝えします。
1.ローストビーフ
低温調理を終えたローストビーフをお湯から引き揚げます。
油を引いたフライパンで表面に焦げ目を付けて行きます。
表面を焼いたお肉をアルミホイルに包み常温で30分程度寝かせます。
低温調理後にお肉の表面を焼いて寝かせることで中心までじっくり火が通っておいしくなるのだそうです。
ローストビーフが完成した翌朝、お皿に切り分けてみました。
食材から水分が出てしまうこともなく肉全体に水分が均一に含まれた感があります。
レシピによると赤ワインを使ったソースが紹介されていましたが今回は和風テイストで。
ミョウガ、玉ねぎ、青胡椒を付けて頂きました。
家族のひと言「これが本当に価格=500円に満たなかったオージービーフなの?」
何も考えず焼いたら間違いなく固くて噛み切れないないであろう500円ビーフをここまで柔らかく仕上げるなんて低温調理さまさまです!
2.鶏むね肉の柔らか煮
デリシェフで低温調理を終えた鶏むね肉を取り出します。
鶏むね肉の柔らか煮の場合はローストビーフのように後処理は一切なし。
お皿に切り分けて完成です。
まずは出来上がり直後の様子から。
よく切れないナイフで切り分けた為、断面が少々粗くなってしまいましたがジューシーな味わいに満足しました。
完成2日目夜に鶏むね肉の柔らか煮を切り分けた様子です。
今回はよく切れる包丁を使ったので断面も美しくカットすることができました。
鶏むね肉の柔らか煮の上に載っているのはバジル実とオリーブオイル。
他に味付けはしていませんが香りよくおいしく頂くことができました。
柔らかジューシー♪
この頃スーパーなどで多く見かけるようになったサラダチキンとは似て非なると痛感することは添加物ゼロであること。
更にこれまで自己流で作ってきた鶏むね肉の柔らか煮もどきとは雲泥の差。
自己流低温調理でよくやった失敗のひとつ。
出来立てホヤホヤは何とかジューシー、しかし時間をおくと鶏肉から水分が抜けてしまう・・といった現象もありません。
適切な温度&時間管理が出ていればレア感あるプレミアムな味をキープできることに感動しました♪
3.鮭のムニエル
低温調理を完了した鮭をお湯から引き揚げます。
鮭のムニエルも後処理なし、盛りつけるだけで完成です。
「鮭のムニエルなんてフライパンで焼いても柔らかく美味しくできるよね・・」
実際にて口にしてみるまで実は期待値が最も低かった鮭ですが低温調理するとここまで違うとは!
口のなかでほろほろ・・鮭の身が崩れて溶ける感じが溜まりません!
生鮭と一緒に袋に入れたレモンの香りがほんのりして美味しいです♪
4.温玉
低温調理を完了した卵をお湯から引き揚げます。
ジップロックに空気が入りまくりでなかなか静まらなかった卵袋。
悪戦苦闘している内に袋内にお湯が侵入したお陰で禍を転じて福と為す!?しっかり卵を沈ませて料理することができました。
次回から卵を低温調理するときは最初からジップロック内にお湯を入れて作ろうと思いました。
唯一の失敗は袋をいじっている間に1つだけ卵を破損させてしまったこと。
ジップロック内にお湯が入っているとは言えビニール袋に納まってくれていたおかげで湯せんするお湯全体が黄色に濁らせることなく作ることができました。
調理中に卵が割れることを想定して素のまま卵を鍋に入れることは厳禁なのだということを学びました。
パーティー用料理としては少し華が足りないように見える温玉ですが上手く作ることは意外に難しいもの。
上手に完成した温玉は多くの人(特におふくろの味に飢えた男性)から尊敬されること請け合いです。
ビニール袋の空気が抜けず4品目では実はもっとも苦労した温玉でしたが出来てしまえば結果オーライ。
専用器がなくても上手に温玉を作れる!と自信をつけることができました。
デリシェフを購入するには?
低温調理器「デリシェフ」はショップジャパンにて購入することができます。
詳細&購入先→デリシェフ