新しく登場した商品の宿命というべきか「ここひえ(ショップジャパン販売)」について
「どこまで使えるツールなのか分からない」「クーラーや扇風機と何処がどれくらい違うのか分からない」という意見が散見していることに気づきました。
そこで個人的好みと偏見は承知の上。「向いている人」「向いていない人」について考えてみました。
CHECK!! ショップジャパンで真夏の大感謝祭開催中!「ここひえ2台セット」が目玉商品になっています♪
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「ここひえ」の特性
「ここひえ」購入前に知っておきたい特性(注意点)について触れてみます。
※当記事は2019年販売初代モデルを使ってみた感想をレポしていますが最新モデル(2020年販売、ここひえR2)も基本的機能は同じです。
●濡れタオル+扇風機な涼感です。
「ここひえ」で得られる涼感は濡れタオルを扇風機の前に置いて使った時と似た感じです。
「ファンを用いて水を蒸発させる」と言う意味で量販店で展示されている冷風扇の小型版と考えるとイメージが掴みやすいかも知れません。
客観的に判断すべく「ここひえ」冷風を温湿度計に直接当て変化を測定してみました。
前 | 後(4分後) | |
温度 | 23.2℃ | 20.8℃ |
湿度 | 44% | 63% |
※風量=強モード/温湿度計を置いた距離=約30㎝
直接風を当てているためこの程度(̠マイナス1.4℃)の温度変化であればあって当然かと思うも「ここひえ」ならでは加湿しつつ温度を上げていることが分かります。
●あくまでもパーソナルクーラー、個人用です。
コンパクトサイズゆえに冷やしてくれる対象はひとりのみ、局所的です。
扇風機のように首振りしないため家族全員、部屋全体の熱中症対策には向きません。
局所的に限定して冷風を起こすことが出来る利点を活かして例えばひとりだけ暑がりのお父さんのためにクーラーと併用で使ってもらうことで家族全員快適に同じ部屋で過ごすことも出来そうです。
参考まで風が届く範囲は風量モードを使う事である程度は調整することができます。
風量=「弱」モードであればごく狭い範囲を冷やすことができます。他方、「強」モードであれば下半身全体&部屋の隅(約3m)まで涼風が届いているかな?と思われるます。
●水平に移動させないと水漏れします。
軽くコンパクトサイズな「ここひえ」。
どこにでもスイスイ移動できる点は良いのですが如何せん斜めにすると水漏れを起こします。
※ここひえ最新(R2)モデルでは持ち手(ハンドル)がついた事で水平に持ち運びしやすくなりました。
●定期的にフィルターの手入れが必要です。
取説によると「防カビ抗菌フィルター」メンテとして目安として月一度は水洗い、また年1度は丸ごと交換を勧めています。
「毎月1日に水洗いする」と決めておけばメンテ忘れがなくなるかと。
「防カビ抗菌フィルター」丸ごと交換することも可能です。
交換する「防カビ抗菌フィルター」はショップジャパン公式オンラインストアにて購入可能。
費用が発生するもやむを得ない範囲かと。丸ごと交換するだけで衛生的に使えば御の字です。
初回購入時などに予備フィルターがセットになったタイプを購入する事で衛生面を考えたランニングコストを抑えることが出来ます。
●毎日使った方が良い理由
超音波式加湿器でも同じことが言えますが衛生的に使うことを考えると中に入った水は常に新しいもの心がる必要があります。
取説にも2日以上使わない場合はフィルター内部を乾燥させる必要と書かれています。
とは言えシーズンオフならともかく内部を乾燥させるためにわざわざ運転させるなんて如何にも面倒!(出来ないことは最初から目標にしない方得策!?)
実は面倒くさがりな人間でも水のメンテを軽減させる方法があります。
使い出したら僅かな時間でも毎日使う事です。
参考まで私の場合、約1カ月間、風呂上りと就寝前中心に2~4時間程度使っていますが1日1回程度、給水=新しい水を入れていました。
毎日使っていれば自ずと水は常にフレッシュな状態を保つことが出来るのです。
●ファン回転音がします。
ファンを回転、水を気化させることで冷風を発生させる仕組みとなっているため風量を上げるほどファン音がそれなりします。
「弱」※であれば殆ど気にならない、そのまま眠れる、テレビ音量も変える必要はないといったイメージ。
ショップジャパン検証によると弱モードで40dB程度の音。40dBは静かな図書館程度の音量です。
ただし「強」ともなるとテレビであれば音量を上げたくなる感じ。個人差はあると思うも音が気になります。
ただ実際「強」で使うシチュエーションと言えば風呂上りにのぼせた時など比較的短時間で済むだろうと予想しているため音が気になって使えないことはなさそうです。
【参考】動画撮影してみました。風量音を僅かな時間ですが収録しています。
●タイマー機能はついていません。
※ここひえ最新モデルR2ではタイマー機能が追加されました。
夜になっても室温30℃を超えるようになると就寝時に「ここひえ」をほぼ毎日使うようになったのですが、ここでハタと「タイマー機能」がないことに気づきました←遅い。
運転モード=「弱」であれば音は殆ど気にならない&電気代も殆どかからない「ここひえ」ですが「タイマー機能」さえあればもっと節約可能なのです!
そこでコンセントにつけて使う事ができるタイマーを接続、使ってみることにしました。
「カチカチ・・・」と言ったタイマー音の方が気になるとはいえ独自にタイマーを付けたことで更なるコスト削減を実現したに違いないと自己満足しています。
向いている人
前述「ここひえ」の特性を踏まえた上で「ここひえ」向きな人、向いてない人をまとめてみました。
1.電気代を節約したい人
計測した訳ではないのですが冷やす範囲を局所に限定していること、気化熱効果を用いて涼感を出すシンプルな仕組みからみても、消費電力は極めて低いと考えられます。
私自身、使いたいだけ「ここひえ」を使っていますが1年間を通して「使い過ぎると電気代が気になるな」と思った月はありません。
2.クーラーだと冷え感が強いと感じる人
クーラーではどうしても冷え感が強いと感じる。或いはクーラーをつけている部屋とつけていない部屋の落差が辛いと感じる人は「ここひえ」向きです。
「ここひえ」から出てくる風で最も近いイメージはそよ風。
私の場合「そよ風が気持ち良いな」と思ったら「ここひえ」からの風だった!なんて事もシバシバあります。
3.扇風機による乾燥が気になる人
局所的&部屋間の温度差を生じないという意味で扇風機も良いのですが、風圧が強すぎて長く使っていると乾燥が気になる人にも「ここひえ」はおススメです。
「ここひえ」は気化熱を用いて冷風を出す仕組みであるため風が長く当たっても乾燥した感がありません。
4.寝ながら安心して使いたい人
寝ながら使う場合、扇風機の風は弱であっても強すぎると感じています。
温度設定を高めにしたクーラーでも問題ないのですが一晩中使うとなるとやはり電気代が気になります。
そんな中、微風を冷やしたい場所=頭部だけに当てることが出来る「ここひえ」は寝ながら使うアイテムとして一番良いなと思うようになりました。
5.局所的、一部分だけ冷やしたい人
頭部は冷やしたいけれどお腹は冷やしたくない場合などに向いています。
6.狭い場所で使いたい人
クーラーはもちろん扇風機など設置すること自体、難しい場所で使いたい人におススメです。
風呂場脱衣所など好例です。
7.アウトドアで使いたい人
オートキャンプのテント内はもちろん、ベランダ作業中におススメです。
8.部屋に置いて邪魔にならないモノが欲しい人
1辺20㎝未満のキューブ型なので置き場所問わず置くことが出来ます。
9.持ち運びできるモノが欲しい人
「ここひえ」単体で約1㎏。
87歳の母も軽々と持ち運んでいます。
向いていない人
1.クーラーの代わりと考えている人
2.部屋全体を冷やしたい人
「ここひえ」が冷やすことができるのはごく一部です。クーラーのようにカラダ全体を冷やしたい人には向きません。
3.強い冷え感を必要とする人
4.熱がりな人
扇風機の「弱」モードと比べてもここひえの「強」モードは弱い印象です。
カラダ全体であれ一部であれ、ガンガンに冷やしたい人には(クーラーと併用するのであればともかく)単体で「ここひえ」を使っても満足できないと思われます。
ここひえを購入するには?
「ここひえ」はショップジャパンにて購入することが出来ます。